モグモグモグモグ

極めて稀に更新します

ノロとトイレの蓋の件とか

f:id:moghiko:20131218073511j:plain

つい先日まで今年はだいぶあったかいなぁなんて思っていたのに、12月になり年の瀬が近づくにつれてだんだん寒さも増してまいりました。

世はまさに戦国といった感じでノロのシーズン真っ盛りなわけですけど、あたくしも流行りのノロ関連について少し考えてみようかなーなんて思いましてブログにしたためるに至った次第です。


トイレの蓋を閉めない人間は今すぐ読め。
http://vaginally.hateblo.jp/entry/2013/12/13/122403


先日こちらのブログを拝見したんですけど、なかなかセンセーショナルな主張を繰り広げていらっしゃいます。

コメント欄を拝見した限りあまり本気で書いたエントリーではないと思うのですが少し言及してみようかしらなんつってシレッと更新していきます。



飛沫による感染つうのも無い話じゃないんですが、ノロの基本的な感染経路ってのは経口感染であり人の手指を介する交差汚染が主な原因でございます。

汚染された箇所を触ることによってウイルスが手に移り、そのまま手洗いをせずパン食ったりポテチ食ったりタバコ吸ったりして口に入るわけですね。

その後はご存知の通り嘔吐と水様便のオンパレードということで大変苦しい2日間が待っているのはご存知かと思います。

かく言うあたくしも家族総出で罹患したことがございますのでその悶絶体験は身をもって存じ上げております。

吐瀉物王にオレはなる。


しかしタバコで下痢嘔吐か。

余談ですけど喫煙者の経口感染リスクってのは非喫煙者に比べ有意に高いと思うんですよね。

でもそういう論文とかは見たことないので是非誰か調べて発表してほしいものです何それすっごい興味ある。

話を戻して、今回便器のフタをせずに流すことで周辺に微生物が90分にわたり浮遊していたという報告もありますけど、大事なのはそこじゃなくてそれだけ飛んでんなら蓋の裏の方が大変なことになってんじゃねーのかということであります。

既に各所で何人かが言及しておられますが、用を足す際蓋を手で開けることの方が個人的にはリスキーであるなあと感じます。

浮遊しているノロがどんだけの量かは文中の報告からはうかがい知れませんでしたし、あまつさえ微生物という書き方をしておりましたので飛んでるのが果たしてノロウイルスなのか単なる大腸菌なのか、そんなのもよくわかりませんでした。

大腸菌だって十分バッチイじゃねーかという声もあるかとは存じますがアレはノロに比べたら攻撃力が弱いので結構な数食っても腹壊したりしないザコキャラです。

ともあれトイレの水洗に際して水が飛び散ること自体は疑いようがなく、流した際イイ感じにウンコとブレンドされノロウイルスをふんだんに含んだ水滴がフタ裏に付着するのに異論はないわけです。

一般に感染者の便1g中に含まれるノロウイルスの数は100億個とも言われておりまして、いくら濃度が薄まったからと言っても跳ね水が脅威であることには変わりありません。

ちなみに微生物が90分浮遊していたとありましたが、乾いた環境表面でノロウイルスが生存していられるのは8時間から7日間と、浮遊時間よりだいぶ長くなっているようです。

空気中に漂うウイルス吸引の危険性よりも長期間に渡りウンコ水乾き跡に曝露される危険性を抱える方が状況はヘヴィーです。

確かにしばらく浮遊した微生物もその後環境表面に落ちることになるわけですけど、ランディングする場所は別に便座だけじゃなく床って場合も多いと思いますし、その場合床を素手で触ったりすることなどほぼ無いので前述の手指の交差汚染は起こらない、すなわち感染経路が遮断されているため安全と言っていいんじゃないかなーなんて思いますし、便座に落ちるウイルスも水滴がダイレクトに付着する数よりはずっと少ないものと思われます。



ですのでできれば皆様にはこう申し上げたいわけです。

流す時にトイレの蓋を閉めるのやめて!

もしくは閉めてもいいけど流し終わって水が止まるのを確認したら次の人のためにフタを開けてください。

何卒よろしくお願いいたします。



ちなみにあたくし家では座りション派ですが外では立ってします。

それは出来るだけ交差汚染を防ぎたいという理由からであります。

一方で立ってするには便座が下りていた場合上げなければならずその都度恐怖を感じるわけです。

女性の方は掃除以外で便座を上げる機会があまり無いと思いますのでひょっとしたらご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、機会があったら是非便座上げてみてください。

居酒屋のトイレあたりがベストです。

運が悪ければそれ相応の凄惨な現場を目にすることができるでしょう。



そんなわけで、ノロ対策として最も理想的なトイレは蓋も便座もセンサー感知で自動で上げ下げできるものとなりますので関係者各位はそういったシロモノのパブリックスペースへの設置を急いでいただきたく存じます。



最後にノロの知識を簡潔にまとめて締めさせていただきたいと思います。



・冬場に流行

・10個から100個で感染が成立

・年齢性別に関係無く罹患

・免疫無し、何度でも罹患

・潜伏期間は24〜48時間

・症状も24〜48時間

・軽快後も1週間程度は便へのノロウイルス排出があり注意

・水様便の場合10重のトイレットペーパーも貫通するケースあり

・不顕性感染(症状が出ない)のケースあり

・厚労省からは次亜塩素酸ナトリウムと熱のみ有効とのお達し

・一般的な手指アルコール消毒は減数99.96%とやや力不足

・但し最近は海外基準に準拠した効くアルコールあり

・通常アルコールは2回消毒か手洗いで物理的な除去を

・吐物処理は現物を取り去った後該当箇所を0.1%〜0.5%ジア漬けのペーパータオルで覆い10分

・リネンは85℃熱水に1分浸積

・病院ではほぼ検査してくれないけど怒らないこと

・する必要も無し

・大体結果出る頃には治ってるし高額

・罹患しても特効薬は無く治療も特別なものは無し


と、思いつくままにダラダラ述べてみましたが皆様も十分ご注意を!

あ、忘れてたけど現時点の国内浄水場では二枚貝へのノロ蓄積を防止できるほどには浄化できないってのが確定な上、生牡蠣の消毒方法なんて気休めだから食う時は覚悟して臨んでね!

あたくしはそれでも食いたい!